わたしたちが何気なく使っている体の名称。
肩 ・ 首 ・ 腰 ・ 膝 ・ 足 ・・・など
患者さんや医療従事者の中でも体の部位を表すときによく使われる。
理学療法士の間でもよく使われる。
でもオステオパシーを学んで気づかされた。
例えば、「腰」って・・・どこのことを言っているの?
なんとなく「腰」と言われると、背中の下の方のところ、と漠然と考える。
患者さんや一般の方々はそれでいいと思う。
しかし、医療従事者や体の専門家である理学療法士が、一般の方々と同じような考えでいいのか?
では「腰」と「背中」の境目はどこ? 「腰」と「腹」の境目はどこ?
解剖学的にいうと、腰部とは「腰椎1番目から腰椎5番目の間で左右腋窩中線より背側のエリア」、といった表現ができる。
体の場所を表すときにこのような名称は絶対必要であるとは思う。
しかし、これが身体を診るときに、とんでもない盲点を生む。
身体の各部分に名前をつけることで、あたかも体の部分がそれぞれ分かれて存在しているかのように錯覚してしまっているのではないか。
患者さんが「腰が痛い」というと「腰」に何か問題があるという前提で話が進んでしまう。
「腰と呼ばれている部位」を検査して、「腰と呼ばれている部位」を治療する。
「腰と呼ばれている部位」に異常が見つからなければ、「治療のしようがない」と言われたり、「ストレスのせい」と言われたり・・・である。 あとは薬か注射か手術か・・・。
現代の保険診療でよく見受けられる。
そもそも現代医学の考え方は、身体を切断したように分けて考える。
肩は肩、膝は膝、腰は腰。
発生学や解剖学、生理学を熟知している人なら、当然、身体は各パーツの寄せ集めではないことは承知のはず。
ヒトの身体はずーーーっと1つである。 すべて繋がっている。
体のすべての部分が協調して、バランスよく調和を取りながら「健康」という状態を維持している。
なぜこんな基本的なことが忘れられているのか、疑問でしょうがない。
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