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【年齢のせい?】

更新日:2024年10月24日



患者さんが痛みや不調を訴えた時によく臨床で聞かれる言葉。




「もう歳ですからね」


「加齢によるものですね」




ほんとによく聞く。





医者が患者に言うケースも少なくない。




私はこれは絶対に患者に言ってはいけないNGワードであると思っている。




年齢が原因であるとするならば、その同じ年代の方々が同じ症状を訴えていないと辻褄が合わない。




70代で痛みを訴える人もいれば90代でも痛みを訴えない人もいる。




この理屈は明らかに矛盾している。




また、患者側にしてみれば、加齢だと言われても


「そんなことは言われなくてもわかっている」「そのうえで相談に来ている」である。




「もう歳ですから」というのは素人が言うことであって、専門家が言うことではない。




「歳を取ったあなたが悪い」と暗に意味しているような気がする。




一番の問題は「患者の希望を断つ」ということを無自覚に行っている配慮の欠如である。




確かに加齢による身体的な機能低下はある。




仮にそうであったとしても絶対に患者には言ってはいけない。




専門家であるなら、それも考慮して、改善できる可能性を調べて、探して、提案するべきである。




年齢のせいにするこの言葉は間違いなく患者からの信頼をなくす。




症状について相談したとき、第一声で年齢のせいにする治療家には気を付けた方がいい。

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